マインドフルネスな生き方

演劇とマインドフルネスの3つの共通点

私は普段、マインドフルネスをベースにしたカウンセリングやコーチングのセッションを行う、マインドフルネスコーチですが、子どもたちの演劇の先生でもあります。

一見バラバラに見える活動、と思われるかもしれませんが、
実は、演劇とマインドフルネスにはたくさんの共通点があるんです。
(ここでいう演劇とは、映画やドラマなどの映像表現ではなく、舞台演劇のことを示します)

どんな共通点があるか?3つのキーワードにまとめてみました。

演劇とマインドフルネスで大切な3つのキーワード

① 今、ここ

マインドフルネスは、「今、ここ」に注意を向ける実践です。瞑想や呼吸法を通じて、過去の後悔や未来の不安から解放され、今この瞬間に意識を集めることを目指します。

一方、演劇において、俳優は舞台上で、今、この瞬間に完全に集中し、キャラクターとしての役割を果たします。その場の空気を感じながら、相手役とのやり取り、キャラクターの思考と感情に深く没頭します。
あらかじめ決まった予定調和や、これまでの演技の焼き直しにならないように、自分の内面を掘り下げ、感情や思考をリアルタイムで表現することを目指します。これには、高い集中力が必要です。
観客もまた、今ここに集中し、演技や物語に引き込まれ、共感や驚きをリアルタイムで感じます。

その日の客席の雰囲気、俳優やスタッフのコンディション、天候なども含めて、二度と同じ演劇作品は生まれません。これにより、演劇は一度限りの生きた芸術として、その場の瞬間を大切にします。

② 気づき

マインドフルネスの実践は、「気づき」のトレーニングとも言えます。
自分の思考、感情、身体の感覚、さらには周囲の環境。瞑想や呼吸法を通じて、今この瞬間に完全に注意を向けることで、自分の内面やまわりの変化に対する鋭敏な「気づきの力」を養います。
そのような「気づき」のトレーニングで、自己の内面に対する深い理解と自己受容が進んでいくのです。

演劇においても、「気づき」は不可欠な要素です。
俳優は自分の身体、声、感情、そして環境に対する深い気づきをつねに持つことで、そこで起こっていることに瞬時に反応し、物語を進行させます。また、観客の反応やエネルギーにも敏感である必要があり、これにより俳優は演技を調整し、より一層の共感を引き出します。
このように、演劇は「気づき」を通じて、この瞬間を生き生きとした体験に変えるのです。

演劇とマインドフルネスは、どちらも「気づき」を通して、自己理解と他者との深い関わりを促し、個々の瞬間を充実させる重要な手段となっています。

③ 創造性

演劇は決まった正解がなく、無限の可能性に満ちた、創造的な表現の場です。
さまざまな役柄を演じる中で、自分自身の内面を深く掘り下げ、新たな視点や感情を探求したり、それを表現するための創造性が養われます。
また、今ここで瞬時に反応する力を養うことで、俳優はその瞬間その瞬間の創造性を発揮し続けているのです。
演劇は、創造的なエネルギーを活用しながら、自己を探求する無限の可能性に満ちています。

一方、マインドフルネスもまた、創造性と深い関係があります。
瞑想やマインドフルな生活習慣を取り入れることで、私たちは自分の思考や感情に深く気づき、自己理解を深めることができるからです。心が静まり、思考がクリアになり、新しいアイデアやインスピレーションが生まれやすくなるのです。
マインドフルネスの実践は、創造的な活動において非常に有益です。

まとめ

演劇とマインドフルネスは、どちらも今この瞬間に集中し、気づきと創造性を養うという点で共通しています。
演劇は外部へ向けた表現を通じて、マインドフルネスは内面的な探求を通じて、
自己理解を深め、個人の成長と豊かな人生を実現するための、重要な手段なのです。

このような共通点を見ているため、私は、この一見バラバラに見える2つの活動を、どちらも大切にしています。
大人であっても、子どもであっても、私が出会えたすべての方に、健やかで豊かな人生を送って頂きたい。
そんな思いで、これからも「マインドフルネスコーチ」と「演劇講師さやか先生」の活動を続けていく所存です。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

マインドフルネスの実践や「表現」に興味がある方は、マインドフルネスサロンClearfulnessへぜひお越しください。現在、2週間の無料体験を実施しております。

【一日を創る朝の瞑想会】
月〜土 5:40-6:00
サロン内で、アーカイブ全て観れます!
「なりたい自分になる」マインドフルネスサロン
▶︎ Clearfulness

関連記事

TOP