お悩み相談

信じていた人に裏切られたとき

あなただから、話したのに。
信じていたのに。
どうして
私を、傷つけるのですか?

ある方からご相談を受けました。
職場で、信用していた方から「裏切られた」と感じるような出来事があったとのお話。それも1人ではなく、複数人から、そんな行為を受けたとのことで、職場や同僚への不信感でいっぱいになってしまったそうです。ショックを受け、誰を信じて良いかわからなくなってしまった、と。

信じていた人に裏切られるという経験は、誰にとっても、辛いことですね。多かれ少なかれショックを受けるものですし、時には何年経っても癒えないような傷が、心に深く残ってしまうこともあるでしょう。

悪意のある裏切りでなくとも、偶然に起こってしまった裏切り、やむを得ない裏切り。誰かの期待に応えられなかったり、「そんなつもりではなかったのに」ということもあります。そして私もまた、同じように、誰かを知らないうちに裏切っているかもしれません。人の心はうつろいやすく、迷いやすく、間違うことも多いからです。

人の世に生きている限り、「裏切り」とは避けられないものの一部なのかもしれません。

そうであるならば、このような経験から学び、立ち直るための方法を探ることは、この先の人生においてもきっと私たちの助けになってくれるでしょう。
今回は、マインドフルネスの智慧をもとに、裏切りの経験から心の平和を取り戻す方法を考えてみましょう。

まず本題に入る前に、大切なこと。

それは、第三者から聞いた話を鵜呑みにしない、ということ。「あの人がこう言っていた」というような話は、よくあることですが、それを間に受けて「そんなこと言ったなんて!」とすぐに判断しないことです。

その人(ここでいう第三者)が嘘をついているかどうかはさておき、それはその人のフィルターを通して捉えた話。事実とは異なるかもしれません。人にはそれぞれの考えや気持ちがあるのですから、そこを誰かの話で一方的に決めつけてしまうと、正しく物事が見れなくなってしまいます。

こうしたことは当たり前で、わざわざ言われなくてもみなさんはよく解っていますよね。しかし、実際にいざこのようなことが起こった時は、多くの場合は感情が先行してしまい、いつもの目がくもってしまうものです。
ですから、そのまま反応する前に、一度立ち止まる、「フィルターを外す」ということを意識していきましょう。
客観的な視点で、事実をそのまま見るようにします。もし相手に聞くことができるなら、直接確認します。

では、実際に「裏切られた」と感じるようなことが起こった時、傷ついた時、どのように向き合ったら良いでしょう?

傷ついた心を癒す、3つのマインドフルネスの智慧

1. 気づく

まずは自分の思考と感情を観察します。失望や怒り、悲しみなど、感じている感情は自然な反応です。どのような感情でも、否定せず、そのまま見つめます。相手を責めるのではなく、ただただ自分自身が何を感じているか、何を考えているかにフォーカスします。そして、身体感覚に注意を向けていきます。「胸がざわざわする」「眉間のあたりに力が入る」「呼吸が浅い」など、思考や感情がどのように身体反応として現れているのか?を観察するのです。

このように、少し距離を取って観察することで、思考は頭の中の、感情は心の中の、単なる一つの事象にすぎない、ということがわかります。それらを認識し、ありのまま受け入れることで、苦しい感情からの解放が始まります。

2. 受け入れる

自分の感情を受け入れ、事実を事実として受け入れます。それが起こった原因や状況を、深く理解しようとしてみます。自分の状況や立場だけでなく、相手の状況や置かれている立場も、一つの事実として理解するよう努めます。そうすることで、困難な状況でもしっかりと目を開いてまわりに気付き、この出来事全体を理解できるようになります。

意識と視野が広がることで、どうすれば良いのか?私は、どうしたいのか?に気づき、最も賢明な判断ができるようになるのです。起こったことは変えられませんが、そこに対する反応やその先の自分の行動は変えられるのだということに、気がつくでしょう。そして、より良い行動を選択することができれば、問題は解決へと向かい始めます。

3. ゆるす

私たちの誰もが、完璧な存在ではありません。迷いやすく、間違いを犯すことも、失敗することもあります。無自覚に人を傷つけ、裏切ってしまうことも、良かれと思ったのにかえって問題を大きくしてしまうことも、よくあること。みんな、同じで、お互い様なのです。うつろいやすい私たちにとって、「裏切る」「傷つける」ということは、特別なことではなく、当たり前に起こってしまうことであるという事実に、まず目を開くことが大切です。

そして「私も、あの人も、同じく迷いやすく弱い人間である」という共通の人間性を理解します。相手の立場を想像すれば、また違ったものの見え方になるのではないでしょうか。もしかしたら、相手は一番ベストな方法を考えていたのかもしれない。そのようにせざるを得ない状況だったのかもしれない。自分も相手の立場だったら、そうしていたかもしれない。

そう思えたら、相手を責める気持ちも、ゆるんでいくかもしれません。傷ついたけど、腹も立ったけど、でも、仕方ないよねと、ゆるすことができるかもしれない。

慈悲の心で相手をゆるせた時、自分の心もまたゆるんでいくのに気がつくでしょう。苦しみの原因は、本当は相手ではなく、「ゆるせない」と思う自分自身の心なのです。「ゆるせない」「信じられない」と相手を責め、自分と相手を分離させてしまう気持ちが、苦しみを生み出します。

ゆるすことは、自分自身を解放し、心に平和をもたらすこと。ゆるし、ゆるされることは、私たちにとって、大切な成長の一つです。

注意点

以上の3つは、きっと傷ついたあなたの心を癒す助けになると思います。でも、無理はしないでください。気づくのも、受け入れるのも、ゆるすのも、必要な時間は人それぞれ。急がなくて大丈夫です。

なかなか受け入れられなくてもいい。ゆるせなくても、いいのです。
自分の心に耳を傾け、まずは自分自身に思いやりを向けてくださいね。

信じていた人に裏切られた時、悲しみや痛みを経験するのは当然です。でも、その痛みから学び、内面の平和と成長を見出すことは可能です。マインドフルネスの智慧と実践は、このような時にきっとあなたの助けになってくれます。ゆっくりでいいので、痛みを癒し、乗り越えて、あなたの大切な未来に向かって前進していきましょう。

何かのヒントになれば幸いです。
それでは、今日も良い1日を。
いってらっしゃい!

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